荻窪・南漢亭のオーナーであり、日本における韓国料理の母
韓国料理研究家の趙重玉(チョウ・ジュンオク)先生のお宅に
お邪魔してきました
私は先月まで趙(チョウ)先生の韓国料理教室に通っていたのですが
ご高齢を理由に教室をお辞めになられたんですね。
大正12年の生まれだそうです。
趙(チョウ)先生の料理教室は、プロの方が多く参加されていました。
それだけ、奥の深い料理が提供されていたのです
今日は、他の生徒さんと一緒に先生のお話をとお聞きするという
極々私的な会でした。
集合場所の南漢亭に出向くと、テーブルに神仙炉(シンソンロ)が
用意されていました。
神仙炉(シンソンロ)!!!
宮廷料理の一つでして、野菜、魚、肉を牛肉のスープで
煮こんで食べるものなのですが、非常に手間がかかる一品。
韓国でも滅多に食卓にのぼることはありません。
素材一つ一つを丁寧に調理して、完成させるものなのです。
今日の神仙炉(シンソンロ)は、2日がかりで作られたそうですよ。
私自身、韓国のコリアハウスで2回食べただけですね。
神仙炉(シンソンロ)以外には、おかず7品。
これらは普通の韓国料理店では、まず食べられないものばかり。
感涙でした!!!
食事が終わってから、趙(チョウ)先生のお宅へ。
見る物全てに目を奪われました。
食器も調度品も、どれも素晴らしいものばかり。
韓国、日本、ヨーロッパの融合とでもいうのでしょうか。
生活は演出することが大切だという先生の言葉が印象的でした。
先生が出してくださった、手作りの干し柿の胡桃包み。
初めて食べました。おいしーーーーーーーーー
趙(チョウ)先生の韓国料理は、私が今まで食べた中で
一番品が溢れています。
出生が深く関わっているのでしょうね。
趙(チョウ)家は、宮廷と深く関わりのあった
両班(ヤンバン)という上流階級で。
先生自身、宮廷料理を食べて育ったそうです
結婚前は一度も料理をしたことがなかったのですが
日本に留学されていたご主人との結婚を機に料理をスタート。
その後、大使館を通じて料理コンテストに出てみないかと打診があり
神仙炉(シンソンロ)、クジョルパン、そしてもう一品(料理名失念)を
出品したところ、世界の各国料理の中で2位になったとか。
2位になった翌日から、先生と呼ばれるようになったそうです。
趙(チョウ)先生は結婚前に一度も料理をしたことがなかったのに
韓国料理研究家になれたのはなぜか?
それは、舌が味を覚えていたため、調理してはレシピに書き出して
舌が覚えていた料理を再現できたからだとか。
料理以外にも、非常に深い話を聞かせていただきました。
詳細は割愛しますが、先生の慈悲深さを感じました。
趙(チョウ)先生と出会えたことは、今後の私の歩みに
間違いなくプラスになることでしょう
クリックとしていただけると、嬉しいです♪
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