今日は、先日ご紹介した文京区東大前の韓国食堂「ビストロジョンジ」のレポ、パート2をお届けいたします!
前菜の後に出た魚料理は、甘鯛の蒸し物。ソースはオーナーシェフのスジンさん手作りの魚醤入り。皿の上にある青い粉はこれまた手作りの粉青唐辛子。爽やかできりりとした辛味がソースの味に色を添えていました。
この料理でびっくりしたのが、セリのチョデが添えられていたこと。チョデとはチヂミ(正確にはジョン)の一種ですが、セリの茎の部分を並べてつまようじなどで固定し、粉をつけて焼くんです。またチョデは、小さく切って韓国料理のトッピングに使われることも多いです。
セリの横にあるのはゴボウで、これまた一度蒸してからセリのチョデのように仕立てているんですね~。この手間のかけ方に尊敬ですよ!
肉料理の前に用意されたのは、赤ワイン。渋い味わいで飲みごたえありました。
肉料理は牛スネの蒸し物。韓国では骨付きカルビを使うことが多いですが、スジンさんは敢えてあっさり食べられる牛スネにしたそうです。
テーブルにはナイフが用意されているんですが、箸でもほろほろと崩れて食べやすかったです。ここでのこだわりは! 一般的には肉と野菜を一緒に蒸し煮するところを、日本の炊き合わせのようにそれぞれ味付けして最後に合わせているんですね~。
そして食事は牛肉ジョンが添えられた温麺(ククス)。スープの透明度をご覧ください! 味付けに使っている薄口しょうゆも手作りしているそうですよ。
小皿は左から唐辛子ペーストのタテギ。ククスに入れて味の変化を楽しみます。そして白菜キムチ、韓国かぼちゃのナムル、干し鱈をふりかけ状にしたプゴポプラギです。スジンさんのキムチを食べてみて、新たな味に挑戦したくなった私です。^^
食後のスイーツは、りんごを乾燥させた正菓(チョングァ)、生地をパイ上にして揚げた薬菓(ヤックァ)、そして栗のお餅です。お茶も出ましたが写真を撮り忘れました…。
さらに用意されたのが甘酸っぱさと苦味が美味しい柑橘ピール。柑橘の名前は失念。いい感じで酔ったので(笑)
最後に店名のお話を。ビストロジョンジのジョンジ(종지)は、しょうゆなどを入れる小皿のことだそうです。細部にもこだわりを貫いているスジンさんらしい店名だなと思いました。^^
今年中に再訪します!
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