先日の北京滞在では、観光をしたり、現地の美食を楽しんだりしましたが、学びもありました。

2025年1月16日の午後から、北京の韓国文化院で韓国伝統飲食研究所の尹淑子(ユン・スクチャ)教授による開城料理の授業を受けました。

実は尹教授は開城ご出身で、小さい頃に家族と韓国側に来られたそうです。2年前には開城食文化研究院をオープンし、開城料理の研究や広報活動にも尽力されていらっしゃるんですよ。

韓国伝統飲食研究所 尹淑子教授

そして授業を受けた私はというと、開城料理は以前から興味のある分野だったので、この日を楽しみにしていました!

韓国伝統飲食研究所 尹淑子教授

というのも、文献を調べてみると、高麗時代の料理が起源の韓国料理が色々と存在するんですよね~。

北京韓国文化院 開城料理レッスン

この日は教授のデモを見た後、グループに分かれて実習をしたのですが、私は先輩たちを前に緊張した上、文化院の電磁調理器に慣れなくて四苦八苦してしまいました……

北京韓国文化院 開城料理レッスン

ではここから習った料理をご紹介します! ひとつめはチョレンイトックッという雪だるまの形をした餅の雑煮です。繭にも似た形は、富の豊かさを願う意味があるそうですよ!

写真の雑煮に横にあるのは、開城大根煮。カルビチムの豪華版と言えばいいでしょうか? 肉は牛スネ、豚スネ、豚カルビ、鶏肉を使用しています。

雑煮と開城蒸し煮

そして、ご飯の上に様々な具材がのっているのは、開城湯飯。牛骨で取ったスープを使い、豆もやし、ほうれん草、ワラビ、豆腐、干し鱈チヂミ、茹で肉が具になっています。

開城タンバン

また干し鱈のチヂミは、開城湯飯では小さめに切った干し鱈に衣をつけて焼いたのですが、その他には細かく裂いた干し鱈をのせて丸く焼いたり、やや大きめに焼いたりと、3バージョンで焼きました。ご参考までにこの料理の正式名称は「プゴジョニャ」です。

干し鱈チヂミ

それから、さっぱりと食べられるナムルも習いました。ナムルはもやし、セリ、大根、干し柿が入ります。彩りが美しかったです!

開城ナムル

あと、韓国料理の盛付で大切なコミョン(飾り)の作り方も教えていただきました!

飾り(コミョン)

それにしても、開城料理なんて習える機会がほぼないですよね。そろそろ一度復習をしなくては!

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